「ネットワークメディアとグローバルコミュニケーション」4(4):日本語翻訳巻頭語と論文要旨

发布时间:2026-01-01浏览次数:12

特集テーマ:湾岸協力会議(GCC)諸国のビジョンにおけるデジタル・ソーシャルメディアが国家イメージ形成に与える影響

特集編集:Mohammad Abuljadail,キングアブドゥラージーズ大学,サウジアラビア

 

SNSインフルエンサーが観光と都市イメージに与える影響:アメリカとサウジアラビアのTikTokユーザーに関する異文化比較研究

https://doi.org/10.1515/omgc-2025-0040

Ping Yang, Chin-Chung Chao , Afnan Qutub ,  Osama Mohammed Bahassan  

研究目的

本研究は、米国ワシントンD.C.との異文化比較を通じて、TikTokインフルエンサーがサウジアラビア・リヤドの観光産業および都市イメージ形成にどのような影響を与えているのかを明らかにすることである。リヤドとワシントンD.C.が選ばれた理由は、各国における主要な観光都市である。

研究デザイン/方法

ソーシャルメディアインフルエンサーが観光産業にどのように貢献しているかを分析し、動画の効果及び都市イメージに関するユーザーの認識を評価するために、混合研究法を採用した。まず、動画内容、コメント、適合性を調査するために定性コンテンツ分析を実施した。続いて、デモグラフィック要因が視聴者の態度、旅行意向、及び都市イメージ認知に与える影響を探るため、アンケート調査を実施した。

研究結果

TikTok動画の分析から、サウジアラビアとアメリカのインフルエンサー双方に、観光客にとって魅力的な体験を創出するという類似したコミュニケーションパターンが確認された。比較すると、サウジアラビアのインフルエンサーは冒険ベース及び文化焦点型のコンテンツを強調する傾向があり、アメリカのインフルエンサーはイベントベース及びライフスタイル焦点型の内容を多く取り上げていた。エンゲージメント率と戦略には両グループ間で差異が認められた。アンケート調査の結果、両グループはいずれも透明性と信頼性を重視していたものの、アメリカの回答者はより高いメディア懐疑主義を示し、表象に関する問題、オーバーツーリズム、隠れた費用など、より広範な懸念を表明した。サウジアラビアの参加者は文化的感受性を重視し、地域の真正性を反映したナラティブを支持する傾向が示された。

実践的意義

TikTok上のソーシャルメディアインフルエンサーの影響を分析することは、インフルエンサーがどのように観光を促進し、視聴者を惹きつけ、都市イメージを形成するかについての貴重な知見を提供する。これは、インフルエンサー戦略と視聴者エンゲージメントの差異を明らかにすることにより実用的価値を持つ。この比較はまた、ソーシャルメディアプラットフォームを通じて都市イメージをより効果的に構築し伝達する方法について新たな視点を可能にする。

社会的意義

質的および量的調査から得られた知見は、地域住民および国際観光客を含む世界的な視聴者にとって重要な意義を持つ。これらは、ソーシャルメディアコンテンツが都市の認識と旅行行動にどのように影響するかについてのより深い理解を得るものである。

独創性/価値

本研究は、TikTokインフルエンサーに焦点を当てた異文化比較を行うことで、ソーシャルメディア研究分野に新たな知見を提供するものである。

キーワードソーシャルメディアインフルエンサー、TikTok、サウジアラビア、アメリカ、コンテンツ分析、アンケート調査

訳者陶佳妮  陶佳妮

校閲者:楊雨寒  杨雨寒

 

 

ドウイン上のソーシャルメディアインフルエンサーと中国におけるサウジアラビアの国家イメージ構築:「Roujie」を事例として

Qicheng Liu, Yushu Zhu

https://doi.org/10.1515/omgc-2025-0038

目的

ソーシャルメディアインフルエンサーが国家イメージの形成に益々影響を与える中、本研究では、ドウイン(Douyin)のインフルエンサー、特に「Roujie」を焦点に、サウジアラビアの国家イメージがどのように構築さかつ中国の大衆へ伝達され、中国大衆認識にどのような影響えているかを探求する

デザイン/方法論/アプローチ

本研究、国家イメージ理論並びにフレーミング理論づきコンテンツ分析、フレーミング分析、および調査いてサウジアラビア関連のインフルエンサーのなパターン、「Roujieのコンテンツにおけるサウジアラビアのフレーミング、中国人視聴者認識らかにする

研究結果

2つのインフルエンサータイプが特定された。ナラティブベースの生活共有型クリエイターと視覚重視文化紹介型クリエイターである。中国人視聴者のサウジアラビアにする認識、同国進行中社会変革とはきく乖離し、疎遠化している現状確認された。「Roujie動画、親密家族生活やポジティブな文化的解釈じて心理的共感文化的同一化中国人視聴者している

実践的意義

サウジアラビアは、「ビジョン2030」のもとで地域特有の国家ブランド戦略を採用すべきである。湾岸地域居住する中国人インフルエンサーとの協力、国家イメージプロモーションの信憑性効果める可能性がある

社会的意義

本研究、異文化間コミュニケーションにおけるインフルエンサーの中心的役割強調するとともに、国際的公共外交社会文化的および心理的側面融合する重要性している

独自性/価値

本研究は、サウジアラビアをテーマにコンテンツを創作するドウインインフルエンサーに関する初の学術研究であり、中国人視聴者を対象とした異文化間コミュニケーションおよびデジタル国家ブランド戦略に新たな知見を提供する。

キーワード:ソーシャルメディアインフルエンサー、サウジアラビア、中国、ドウイン(Douyin)、国家イメージ、フレーミング理論

訳者:楊雨寒  雨寒

校閲者:陶佳妮  陶佳妮

 

 

 

Instagramにおける女性の表象:GCC諸国と非GCC諸国のファッションインフルエンサー

Marta Mensa, Yang Yang

https://doi.org/10.1515/omgc-2025-0043

目的

本研究は、湾岸協力会議(GCC)諸国と非GCC諸国のトップファッションソーシャルメディアインフルエンサーによるInstagramの上でのボディイメージ、性的客化、ステレオタイプの表象を検討する。

デザイン/方法論/アプローチ

主要なファッションインフルエンサーによる550件のInstagram投稿を対象に、定量的な内容分析を実施しました。

研究結果

GCCのインフルエンサーは主に控えめな服装を着用していた(81.3%が露出度の低い服装)50%がヒジャブ/ニカーブ/シャイラを着用していました。身体露出限られていたものの、女性らしい仕草(43%オマーンで最高)性的に挑発するようなポーズ20.3%クウェートで最高)によって性的表現がなされていました

GCCのインフルエンサーは身体の露出度が高く、やや露出度の高い服装(イラクで48.4%)または中程度の露出度の服装(リビア/イランで10.4%)がみられました。性的挑発するような服装(23.2%、特にイランで顕著)や長髪(66.8%)が一般的でした。

「装飾的対象」ステレオタイプが両地域で支配的であった(GCC: 87%、非GCC: 94%)。一方で、「世話をする人」というステレオタイプ(GCC: 9.3%、非GCC: 4.4%)や「依存的なステレオタイプ」(GCC: 3%、非GCC: 1.6%)はあまり見られませんでした。

実践的意義

本研究、中東地域全体自己表現における文化的ニュアンスについてブランドと政策立案者洞察提供しました。特えめな服装微妙性的表現共存する様態らかにしました。これにより、文化的配慮づくマーケティング戦略構築する

社会的意義

ファッションインフルエンス活動における「装飾的対象」というステレオタイプが、控えめさにする地域的慣習差異にかかわらず、文化えて持続的強化されていることをらかにしましたこのことは、還元的女性らしさの基準助長される可能性があることをしている

独自性/価値

本研究GCC諸国GCC諸国のファッションインフルエンサーにおける客体化とステレオタイプを比較分析したみです。文化的えめな規範がソーシャルメディアにおける性的表現とどのように相互作用しているのかを、定量的記録しました

キーワード:性的客観化、Instagram、オンラインメディア、湾岸協力会議、ファッションインフルエンサー

訳者:楊雨寒 雨寒

校閲者:劉雨菲 刘雨菲

 

 

ソーシャルメディアインフルエンサーによるサウジアラビア王国のブランドイメージのグローバルメディアでの強化における役割

https://doi.org/10.1515/omgc-2025-0044

 

Duaa Fathi Salim, Mai Walid Salamah

 

研究目的

本論文は、グローバルメディアのナラティブにおいて、ソーシャルメディアインフルエンサーがサウジアラビア王国のブランド強化に貢献するかを調査する。さらに、聴衆がインフルエンサー作成コンテンツとどのように関与するか、またその関与がヴィジョン2030の下でサウジアラビアのグローバルブランディングにどの程度影響を与えるかを検討する。

研究方法

本研究は、アクターネットワーク理論、国家ブランディングの支配者モデル、デジタル外交の概念を理論的枠組みとして採用している。

混合研究法を採用し、400人を対象とした調査と、調査の自由記述回答からトップランクのインフルエンサーであるトゥルキアルシェイフ氏の定性的なコンテンツ分析を組み合わせた。定性分析の研究結果は、アッカー(2011)の包括的国家ブランディングモデルに由来する8つの分析軸に沿って整理され、ヴィジョン2030の枠組み内での体系的な解釈を許す。リヤドシーズン、MDLBeast、フォーミュラ1などの主な文化イベントに関連するトゥルキアルシェイフ氏の20件の投稿をサンプルとして分析し、インフルエンサーのコンテンツがサウジアラビア王国のブランディング目標との一致性を評価するために、関与指標と聴衆の認識を調査した。

研究結果

結果から、ソーシャルメディアインフルエンサーはサウジアラビア王国のデジタル外交とソフトパワーにおいて重要な貢献者であり、王国の近代化と文化的再生を支援していることが明らかになった。本研究は、コンテンツの多様化、システムの制度化への支持、評判リスクへの対処がインフルエンサーのグローバルな影響力を最大化する上で重要であることを強調している。また、公的機関とインフルエンサーのより緊密な協力、並びにプロフェッショナルで真実かつ価値主導のメディアコンテンツを促す目標に関するトレーニングプログラムも進む。

意義

研究結果は、インフルエンサーが創造的かつインタラクティブなコンテンツを活用してサウジアラビア王国のポジティブなイメージを伝えていることを示している。本研究は、政府が国家ブランディングの目標を推進するために如何に戦略的にインフルエンサーを高めるかについて、政策立案者や実務者に視角を提供する。

独創性価値

本研究は、インフルエンサーが文化大使と国家主導のブランディング戦略のデジタル仲介者の二重の役割を担っていることを実証することで文献に貢献している。また、特にヴィジョン2030の背景において、現代的な国家ブランディングの手段としてのインフルエンサーの可能性と限界を確認している。

キーワード:ソーシャルメディアインフルエンサー、国家ブランディング、グローバルメディア、ソーシャルメディアマーケティング、カルチャーブランディング、デジタル外交、ソフトパワー

訳者劉雨菲  刘雨菲 

校閲者:陶佳妮  陶佳妮

 

 

ソーシャルメディアインフルエンサーがカタールの国家ブランド構築触媒としてたした役割:FIFA 2022 ワールドカップにおけるカタールのさな王子」現象

https://doi.org/10.1515/omgc-2025-0042

 

Liping Cen

 

目的

本研究FIFA 2022 ワールドカップ期間中においてソーシャルメディアインフルエンサーSMIがカタールの国家ブランド構築触媒としていかに機能したかを、「カタールのさな王子」という現象中心探求するものである。本研究以下3つの課題検討する:(1ガルフ協力会議(GCC)諸国における国家ブランド構築におけるSMI役割。(2)彼らの影響力のメカニズム。(3メガスポーツイベントの触媒効果。

デザイン/方法論/アプローチ

本研究ではケーススタディのアプローチを採用し、西洋(TikTokInstagram)および中国(DouyinWeibo、小紅書)といったソーシャルプラットフォームにおける定量的エンゲージメント指標および定性的言説分析を統合的に活用した。またSMI役割分析するために、革新的三層インフルエンサーフレームワークマクロ・メソ・ミクロ適用、効果のベンチマークとしてアーンホルトの「国家ブランド六角形モデル利用した

研究結果

SMI、以下2つの側面活躍した1ベドウィンの文化遺産とグローバルな若者文化をつなぐ文化翻訳者。2西洋メディアによる否定的報道緩和する危機仲介者。ワールドカップはらの影響力大幅拡大、「スポーツとインフルエンサー相乗効果がポジティブなエンゲージメントを促進した。同時、本研究は西洋中心的な国家ブランディング理論が GCC 諸国の文脈において限界を有することを指摘し、GCC 諸国のポストオイル時代における発展願景に適合する「ETC モデル」(Economic self-sufficiency:経済的自立、Technological self-reliance:技術的自強、Cultural confidence:文化的自信)を提案する。

実践的意義

理論的には、本研究はデジタル外交とソーシャルメディア理論の交差領域を豊かにし、ナラティブ共創の多層的メカニズムを解明した。実践的には、新興国がインフルエンサーエコシステムを活用して戦略的なイメージ変革るための移転可能分析モデルを提供する

独自性/価値

本研究は以下の2つの重要な貢献を行う:(1)公共外交における SMI の役割研究のため、体系化された「三層級インフルエンサーフレームワーク」を提唱し、構造化された分析ツールを提供すること;(2) GCC 諸国の発展文脈に適合する「ETC モデル」を構築し、非西洋文脈における国家ブランディング理論の境界を更に拡張すること。方法論の面では、本研究はクロスプラットフォーム比較分析を通じて、既存研究における「西洋偏見」を効果的に克服した。

キーワードソーシャルメディアインフルエンサー、国家ブランド構築、三層インフルエンサーフレームワークETCモデルガルフ協力会議(GCC)諸国、デジタル公共外交、ワールドカップカタール、中国および西洋のソーシャルメディアプラットフォーム比較

訳者:楊雨寒 雨寒

校閲者:劉雨菲 刘雨菲

 

 

無価値の有名人たち:X(旧Twitter)におけるキャンセル・カルチャーとGCC地域インフルエンサーの動態分析https://doi.org/10.1515/omgc-2025-0030

 

Ghayda Al-Juwaiser and Aljawhara Al-Mutairi

 

研究目的

本研究は、X(旧Twitter)上で「#Mshāhīr_Al-falas(無価値な有名人)」という話題に関連する投稿を分析する。具体的には、(1)投稿数、ユーザー数、メンション、返信、リポスト数、最も関与度の高いアカウント、ユーザー属性(所在地、性別、年齢、フォロワー数に基づく「影響力」)、ならびに議論されたテーマと感情分布を分析することを通じて、当該オンライン話題の本質、関連するナラティブ、ユーザー間の相互作用を把握すること。(2)投稿内容の分析を通じて、湾岸アラブ諸国協力会議(GCC)地域におけるこのオンライン話題をめぐるキャンセル・カルチャーの動態を分析し、それが社会的行動および社会規範の形成に果たす役割を検討すること。

研究方法

本研究ではNodeXL ProPower BIを用いたデータ可視化と、GCCの6か国(サウジアラビア、アラブ首長国連邦、クウェート、カタール、オマーン、バーレーン)から抽出した145件の投稿サンプルに対するテーマ分析を組み合わせ、繰り返し出現するテーマを特定した。データは20231231日から20241231日までの期間にXから取得され、総計53,200人のユーザーによる20,000件の投稿で構成される。

研究結果

本研究の結果から、「#Mshāhīr_Al-falas」は社会的デジタル現象であり、特にサウジアラビアで強く共鳴していることが示された。周辺の湾岸諸国およびアラブ諸国では、関与度に差が見られる。分析によると、このハッシュタグは社会的に議論を呼ぶ発言を形成しており、新たなナラティブの創造よりも、既存コンテンツに対する一般ユーザーの参加と反応によって駆動されていることが判明した。感情分析では批判的なトーンが優勢であった。ユーザーは男性が多数を占め、女性の参加は限定的であり、これはオンライン表現に対する性別に関連する障壁を反映している可能性がある。議論は主に、インフルエンサー文化に精通したデジタルネイティブ世代(2534歳)によって主導されていた。キャンセル・カルチャーの動態は、社会的、宗教・倫理的、文化的および国家的な批判領域に及んでいる。

実践的意義

本研究で用いたデータセットは、202312月から202412月までの1年間のみを対象としている。より長期のデータを分析することで記述的な結果を超えたデータ間の相関関係やパターンをさらに検討することが可能である

社会的意義

本研究の結果は、湾岸地域におけるデジタル上の異議表明の社会文化的動態を理解するために、文脈依存型研究の重要性を示している。今後の研究では、#BlockThem#ブロックせよ)」や「#iḥḍuruhum#許すな)」などの関連するアラブ地域の話題についても検討すことができる。

独創性/価値

本研究は、キャンセル・カルチャーの枠組みにおいて「#Mshāhīr_Al-falas」を分析した初の研究である。MENA(中東・北アフリカ)地域におけるこのテーマに関する研究はほとんどあらない。従来のアラビア語圏の研究が調査やインタビューを用いてきたのに対し、本研究はそれではなく、大規模なソーシャルメディアデータセットを活用した混合研究法を採用している。

キーワード:キャンセル・カルチャー、ソーシャルメディア・インフルエンサー、GCC地域

訳者陶佳妮  陶佳妮

校閲者劉雨菲 刘雨菲

 

 

GCCのソーシャルメディアインフルエンサー:ユーザーの信頼構築と知識向上

https://doi.org/10.1515/omgc-2025-0036

 

Hajar Mahfoodh, Zainab Mahfoodh, Sayed Hameed Shubbar

 

研究目的

ソーシャルメディアインフルエンサーを通じたマーケティングは、湾岸協力会(GCC)におけるソーシャルメディアプラットフォーム(SMPs)が提唱した多くのトレンドの一つである。本論文は、GCCのインフルエンサーとそのフォロワーや消費者間の関係を形成する現在の意義、課題、および消費者トレンドを検討する。

研究方法

インフルエンサーのフォロワーに対する関係性と影響を探るため、本研究は混合研究法を採用した。具体的には600人の参加者を対象とした調査、および24人のインフルエンサーと24人のアクティブなフォロワーへのインタビューを実施した。インタビューは調査回答の有効性を検証するために用いられ、収集されたすべてのデータはNVIVOを使用してテーマ分析が行われた。

主な研究結果

本研究の結果、消費者は社会的課題に関する知識と専門性を示すインフルエンサー(アクティビスト)とマーケターを区別していることが明らかになった。また、これは激しい競争が繰り広げられるインフルエンサーの世界を暴き出すものであり、技術の思いかけぬ変化やフォロワーとの感情的相互作用により、存続が不確定で予測不可能なものとなっている状況を示している。フォロワーは選択的であり、インフルエンサーのマーケティング役割に対して批判的な態度を示している。

意義

社会的な観点から、本研究はインフルエンサーとそのフォロワーが、仮想コミュニケーションを特徴とする複雑な関係を構築していることを示している。インフルエンサーは商品やアイデアを販売するだけでなく、ライブストリーミングを通じてフォロワーとコミュニケーションを取り、インフルエンサー同士、インフルエンサーとフォロワー、フォロワー同士という多次元的な関係を通じてつながりを拡大している。また、この関係は感情的な側面も持ち、フォロワーはインフルエンサーに共感を示す一方で、信頼性と誠実性が危機に瀕した場合には批判も行う。

実践的な観点から、フォロワーは選択的でマーケティング役割に批判的であるため、予測が困難である。一部の人々はソーシャルメディアをコンフォートゾーンとして利用しており、かえってインフルエンサーが採用する戦略と役割に影響を与えている。したがって、本研究は、将来的にフォロワーの人気を維持するため、インフルエンサーは関係における感情的側面の重要性を考慮すべきであると表明する。

独創性/価値

GCCにおけるSMPsのマーケティング役割が高まるにつれて、インフルエンサーとフォロワーの変化に対して注視し、分析し、予測することが極めて重要になっている。本研究のテーマ分析は、マーケティングに従事する·研究する人々、そしてソーシャルメディアの消費行動パターンの分析に関心を持つ人々にとって価値のあるものです。

キーワード

ソーシャルメディアプラットフォーム、ソーシャルメディアインフルエンサー、GCCソーシャルメディア、ソーシャルメディアとマーケティング、インフルエンサーとフォロワー

 

訳者劉雨菲  刘雨菲

校閲者:陶佳妮  陶佳妮

 

 

有利なアジェンダ設定をするか、懐疑論を煽るか?——インフルエンサーのX投稿に基づくGCC諸国国家ビジョンに対する認識と態度に関する調査

https://doi.org/10.1515/omgc-2025-0041

 

Musaab Alharbi                          

 

研究目的

湾岸協力会議(GCC)における無数の国家変革計画、およびソーシャルメディアインフルエンサーがソーシャルメディアユーザーの問題、人々、イベントに対する見方を形成する上での影響力が増大していることを踏まえ、本研究はソーシャルメディアインフルエンサーがGCC諸国の国民の国家ビジョンに対する国民の公共的な認識と態度を形成する上での貢献を理解することを目指す。

デザイン・方法論・アプローチ

2030年変革アジェンダを持つGCC3か国(サウジアラビア、カタール、バーレーン)のソーシャルメディアインフルエンサーのフォロワーであるX(旧Twitter)ユーザーを対象とした調査に基づき、本研究はGCCXインフルエンサーが有利な認識と態度の形成するのに役立ったことを明らかにした。その理由として、回答者はインフルエンサーのツイートが、それぞれの国で直面している問題に対する関連性のある解決策としてアジェンダを認識するよう促したと信じていたからだ。

研究結果

結果から、GCC 2030国家変革アジェンダを達成可能、持続可能であり、すべての人口統計に応える包括的な計画と認識していることが示された。さらに、本研究はソーシャルメディアインフルエンサーがアジェンダの不十分な側面を理解するよう促していることも分かった。また、アジェンダに対する懐疑論が減少し、アジェンダの周辺の進展を把握しながら、他の側面への好奇心が高まるようになった。本研究はまた、各国においてアジェンダに対する肯定的な認識が見られ、サウジアラビアの回答者が肯定的な認識の割合が最も高いことを明らかにした。

実践的意義

国家変革計画に対する市民の態度と認識を形成する上でのソーシャルメディアインフルエンサーの影響から、GCC諸国の当局は現在、ナラティブを形成し公共の関与を強化するための強力な手段として彼らを活用できる可能性が示唆される。

社会的意義

GCC社会に対するご国民の信頼は、ソーシャルメディアインフルエンサーが問題、人々、イベントをどのように枠組み付けるかによって、肯定的またはマイナスの影響を受ける可能性がある。

独創性価値

本研究は、社会変革を伴う国家ビジョンに対する市民の認識と態度におけるソーシャルメディアインフルエンサーの影響を調査した初の全地域の研究である。ファッション、エンターテイメント、テクノロジーなど、その影響が十分に記録されている従来の産業を超えて、ソーシャルメディアインフルエンサーの進化する影響力を示している。

キーワード

ソーシャルメディアインフルエンサー、2030国家ビジョン、GCC(湾岸協力会議)、国民、認識、態度、調査、X(旧Twitter

訳者劉雨菲  刘雨菲

校閲者:陶佳妮  陶佳妮

 

 

SNSインフルエンサーとカタールの公共イメージ構築:機会と新たな矛盾の顕在化

 https://doi.org/10.1515/omgc-2025-0028

 

Guangda WangLojain Suliman

 

研究目的

本研究は、湾岸協力理事会(GCC)諸国の国際的イメージ形成におけるソーシャルメディアインフルエンサーの役割を分析する。特に、開発成果、観光、文化、外交政策の推進における彼らの影響力に焦点を当てる。インフルエンサーが提示する言説の深さと真正性を批判的に検証し、インフルエンサー主導のメディア表象に伴う機会とリスクの両方を明らかにする。サウジアラビアビジョン2030やカタール国家ビジョン2030といった国家的イニシアティブが掲げる社会的・経済的・人道的目標と整合する、より均衡の取れた現実的な描写の必要性を提言する。

研究デザイン/方法

本研究では、GCC諸国在住のインフルエンサーが制作した動画コンテンツ、特に「リール」(ショート動画)を分析対象とした。それらのコンテンツに対し、定性的な内容分析を実施した。

研究結果

分析の結果、知識人(インテレクチュアル)、歴史家、文化専門家の専門的洞察を、インフルエンサーの持つ親近感および影響力と統合することによって、コンテンツ制作者がより包括的で意味深い言説を構築できることが示唆された。

実践的・社会的意義

実践的なレベルにおいて、本研究はGCC加盟国の政府及び連盟がインフルエンサーと戦略的に連携し、彼らのコンテンツが表面的なプロモーションを超えて、地域のより広範な開発目標をより正確に反映することを確保すべきであると提言する。

独創性/価値

政策立案者、メディア関係者、コンテンツ制作者に対し、実践的な政策的示唆を提供する点にある。これにより、プロモーションコンテンツを国益と整合させ、GCC諸国の国際的イメージの信頼性と均衡性の向上へ貢献するものである

キーワード:ソーシャルメディア・インフルエンサー、湾岸協力理事会(GCC)諸国、公共イメージ、地域イメージ、カタール

訳者陶佳妮  陶佳妮

校閲者:楊雨寒  杨雨寒